空飛ぶ宝石「ゼフィルス」

ゼフィルス
昆虫マニアの称び方を大別すると、「蝶屋」と「虫屋」に区別できます。
「蝶屋」は主に蝶を集めている人を指し、「虫屋」は主として鞘翅目を集めている人を指します。

さて、一般論ですが、蝶屋が必ずと言っていい程熱中するジャンルに、「ゼフィルス」と称ばれている一群の大型シジミ蝶があります。以下にゼフイルスとは何かを主観を交えてご紹介します。

「ゼフィルス」(ZEPHYRUS)はラテン語で”そよ風”を意味し、初夏の森や林に無くてはならない蝶の一群です。

「蝶とは創造主が人間に与え賜うたもっとも美しい友人である」とゆう先哲の言葉がありますが、この言葉はゼフィルスに対し最も適切な物に感じられます。朝日の輝き、夕日に映えるこれらの蝶は現在、我国に24種、大きく3グループに分けられて存在しています。

第一のグループはZEPHYRUS、NEOZEPHYRUS、CHSYSOZEPHYRUS、FAVONIUSと称ばれるミドリシジミ、オオミドリシジミ、クロミドリシジミ、アイノミドリシジミ、メスアカミドリシジミ、ウラジロミドリシジミ、ハヤシミドリシジミ、ジョウザンミドリシジミ、キリシマミドリシジミ、ヒサマツミドリシジミ、フジミドリシジミなど。

第二のグループはアカシジミ、ウラナミアカシジミ、ムモンアカシジミ、などを主としてオレンジ系の一群です。

そして第三のグループはウラキンシジミ、ウラナミシジミ、オナガシジミ、ダイセンシジミ、ウスイロオナガシジミなどが著名です。

これらはどれをとってみても、それぞれに美しく、まさに「空飛ぶ宝石」の称び名に恥じないものばかりだと思います。

特に第一のグループで学名の姓に該当するものが、CHRYSOZEPHYRUSとつけられている種で実に見事です。

「CHRYSO」とはラテン語で黄金を意味する言葉からきているが、その表現の通りこの種の雄は翅の表面が金緑色に輝いています。樹上高く朝日に映えて輝く様はなににもまして美しいものであり溜息が出るほどです。他のミドリシジミ系はメタリックグリーンに輝くので翅表の輝きだけから詳すれば前期の種より若干劣るのはやむ終えないものでしょう。

世界の昆虫展などで、機会がありましたら一度ゼフを見てみてください。蝶好きの方でしたら、きっと虜になると思います。