世界の地域別昆虫特色(概略)
日本
暑い国の蝶と寒い国の蝶がミックスして住んでいる。 国土の広さの割には蝶の種類が多い。ギフチョウ・オオイチモンジ・ タカネヒカゲ・ウスバキチョウからヒサマツミドリシジミ・キリシマミドリシジミといったゼフィルス群まで、私達の目を楽しませてくれる。 甲虫もオサムシ系(北海道)からヤンバルテナガコガネ(沖縄)まで、いろいろ変化に富んでいるが、子供達の関心はやはりオオクワガタだろうか。
中国
広大な面積とヒマラヤの北面の地理的条件およびソ連国境 地区などの条件によって コレクターのあこがれ、ウスバシロチョウ属が多種住んでいる。その他にもこの地独特のシナフトオアゲハ・シナシボリアゲハ・ホソオチョウなどがいる。甲虫では、何と言ってもオサムシが代表種。金属色に輝く赤・緑・青の動く宝石たちだろう。
台湾
この小さな島によくもこれだけの種の昆虫がいるものだと、つくづく感じさせられるくらい多くの虫がいる。熱帯性の昆虫から高山性のものまで 幅広く、蝶も甲虫もすばらしい。代表種はフトオアゲハ・コウトウルリオビアゲハ・各種ミドリシジミ、甲虫はクワガタ・カマキリを中心に種が多い。
フィリピン
大・小とりまぜて8,000位の島々から成り立つ国であるので、昆虫相はさまざまである。ルソンカラスアゲハ(保護蝶)やアカネアゲハ・カルナルリモンアゲハなど、それぞれの島を代表する種が有名である。ほかに、 セスジテナガコガネ(ミンドロ島)アポタイマイ(ミンダナオ島)・アントニオモンキアゲハ(レイテ島)・オオオナガタイマイ(ネグロス島)などもいる。 全島に広く分布し少年コレクターを喜ばすのがアトラスカブトムシだろう。
マレーシア
マレー半島を中心に抜群の昆虫層を誇っている。特にキャメロンハイランドは、有名で蝶も昆虫もコノハムシもセミも沢山住んでいる。オオハゲタカアゲハ、アカエリトリバネアゲハ、オオゴンオニクワガタなどが有名。 また、奇妙な形のバイオリンムシもこの地に多い。
インド、ヒマラヤ、タイ、ミャンマー
高山性の昆虫から低地性のものまで、さまざまな姿をみせてくれる。 蝶では、何といってもテングアゲハ・シボリアゲハ・ウスバシロチョウ・テンジクアゲハ が面白く、昆虫もカブトムシ・クワガタムシ糞虫などに珍しいものが多い。
インドネシア
多くの島々があり、それぞれの島で特殊に発達したものがいる。 特に蝶の種が多いが、モルッカ諸島やスラウエン島、スマトラ島などに 有名なものが多い。ホソバシヤコウアゲハ、カルナルリモンアゲハ、 イナズマモンキアゲハなどがよく知られており、クワガタやカブトにも珍しい ものが多い。
チモール
インドネシアの諸島の1つであるが、この島には特別な種が多い。ペリクレスアオネアゲハ・チモール・ナガサキアゲハ・チモールフタオチョウ・キベリハレギチョウ・チモールカザリシロチョウなどが名高い。
パプアニューギニア、ソロモン
南米と並んで称される蝶の宝庫であろう。国際保護蝶であるアレクサンドルアゲハ ・ビクトリアアゲハ・ゴライアス・キメラー・ティトヌス・パラディシアなどの メガネアゲハ群が数多く、また、数をあげられないくらい蝶の仲間がいるし、 甲虫も大型カミキリのキブラーを筆頭に、サンボンヅノカブト・ミカドオオキバクワガタ など有名種が多い。
オーストラリア、オセアニア
熱帯性、亜熱帯性のものが中心だが、一般的に言って、 ウスバジャコウアゲハ・ホシボシアゲハ・オオルリホシボシアゲハ・ オオルリアゲハ・ヒメオオルリアゲハなどが知られている。
北アメリカ
緯度的には欧州各国(ユーラシア系)と共通するので、 とりたてて特徴とするものはないが、トラフアゲハ・クロキアゲハ・ トラフタイマイ・アオジャコウアゲハ・タカネキアゲハなどが知られている。 また、集団移動、集団越冬で知られるオオカバマダラもこの地に住んでいる。
ヨーロッパ、中近東
寒い国が多いので、昆虫の種類は多くありません。蝶では、 「古代アゲハ」の呼び名でしられているタイスアゲハ・シロタイスアゲハ・ シリアアゲハ・イランアゲハなどが有名であり、甲虫類では何といっても オサムシの仲間が名高い。
アフリカ、マダガスカル
面積も広く、気温も高いので、昆虫は非常に多い。 蝶では、フタオチョウの仲間とシロチョウの仲間が特に発達し、 甲虫では超大型ハナムグリをはじめ、この仲間が圧倒的に有名である。